ケニアコンサートツアー、コイノニア教育センター特別講師としてレッスン 


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ナクル湖サファリで。目の前を悠然と横切るキリンの群れ!!

音楽の情操教育が生む、大きな可能性
8月14~22日の9日間、ケニア(ナイロビ)に行ってきました。それは素晴らしい旅でした。
赤道直下、標高1700メートル、季節は日本の反対で 「冬」。時差6時間。ドバイ経由で丸1日掛けて飛びます。
到着していきなり富士山の五合目でコンサートをする様な状況ですが、軽井沢の様なすがすがしい 気候と、食べ物の美味しさ(野菜・果物・豆類が豊富)、人々の親切に助けられて、良いコンディションで仕事ができました。

今回の目的は3つありました。

1. フルートリサイタルを開催して、クラシック・フルートの良さを知って頂くこと。
2. マスタークラスを開催して、指導者層の育成に努めること。
3. スラムの子供達にフルートを教えること。そしてスラムの状況を視察すること。

招聘元はナイロビ・キューナ地区にある、キューナ教会が母体となり、ケニア大使や政府高官等も協力して下さいました。ケニアは貧富の差が激しく、エリー ト層は高い教養を身につけていますが、貧困層は生きて行くだけで精一杯です。
キューナ教会ではスラムの子供たちの救済と教育が長年行われています。25年間そのために献身している、市橋牧師夫妻が、コイノニア教育センターを立ち上げ、大変優れた教育をされています。(ここは主にチャイルド・スポンサー シップで運営されます。)
以前子供たちは、スラムに生まれたら一生スラムで暮らすしかありませんでしたが、今は色々な可能性が広がっています。またそのプログラムの中で「音楽」が、子供達の心を養うのに大変重要だということで、私の出番になりました。
ベネズエラでは国家支援でスラムの子供達のための音楽教育プログラムがあります。子供達は学校の帰りに、必ずどこかのオーケストラ練習に加わって楽器を演奏するのです。音楽に毎日触れることによって子供達の情操が養われ、犯罪が激減するという大成果が上がっています。

目を輝かせる子供たち
ケニアのキバガレー・スラムの子供達は、衛生状態も悪く、食料不足や不安定な家庭環境の中で暮らしています。親も生きることに疲れ養育の責任放棄をしたり、エイズ等の病気で苦しんでいたり・・・子供達は虐待の危機に瀕しています。でもコイノニアで教育を受けている子供達は、知的にもすぐれ、マナーも身に付け、目も輝いています。
彼らが初めてフルートを手にした時、「信じられない!自分が楽器を触ることができるなんて!」という驚きと喜びに溢れていました。(ムラマツフルートの温かいサポートで、寄付して頂いた楽器をたくさん持って行きました。)楽器を反対に持つ子、頭部間と足部管を直結する子・・それはもう大騒ぎ!でも素晴らしい集中力で1時間強のレッスンをクリアして行きます。またフルートの演奏を聴く時も食い入るように、全身を耳にして魂で聴いてくれます。
こういう子供達が、スラムという「荒野」の中でリーダーシップをとり、皆を「生きる喜び」に引っ張って行ってくれることを願って止みません。

 最終日サファリに行きましたが、湖面を覆う250万羽のフラミンゴ、ヌーの壮大な群れ、シマウマを食べているライオン、目の前を悠然と渡って行くキリンのファミリー、湖から目だけを出しているカバの大群、朽ちるままになっているバッファローの死骸・・それらが不思議な静けさと調和の中にありました。
その壮大で厳粛な自然の営みの前に、溢れる感動で、ただただ・・立ち尽くすのみでした。

 今回は第一回目の視察も兼ねたツアーでしたが、私達の構想は毎年ミュージックキャンプを開いて、ケニアの良い指導者を育てて行くこと、そしてコイノニア教育センターでフルートオーケストラを作って、日本公演をすること・・etc.夢はどこまでも広がります。
欧米の熟した文化も素晴らしいですが、「これから」の国の子供達を、音楽を通してサポートして行くことも、大きな喜びです。

紫園 香

                                                

2009-08-14 | Posted in NEWSNo Comments » 

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